去る4月22日(日曜日, 5月28日(月曜日)に恒例のデジコミ講座を開催しました。
4月22日の内容は
第1部は「LightWave3D モデリング超入門編-1」でした。
「超」がつく名のとおり、LightWaveは本当に初めての方、ほんの少し触ったことがあるけれどというような方にご参加いただきました。
このところ、デジコミ講座ではLightWaveを取り上げることが多かったように思います。
もともとは、ComicStudioの[3DLT]で使えるような簡単なオブジェクトを作れるようになろうという目的から始めたのですが、3Dに興味をもたれる漫画家さんが思いのほか多くてびっくりしています。
「本格的なモデリングができなくても、簡易的なモデルが造れればあたりとして使えるし、特にパースがつく状態で物の形がわかるのがいい!!」
という声を耳にして、みなさんが講座で習得したことをいろいろ工夫されているなーと感じてうれしくなりました。
また、一方で、「2Dでさえおろおろしているのだから、3Dをお仕事に使えるほどできるようになるとは思えないけれど、受講してみたら単純に楽しかった!!LightWaveでいろいろ遊んでみたい!!」というお声もいただきました。
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3Dに興味はあるけれどもどこから入っていいかわからないと迷っておられるみなさん、また3Dは敷居が高すぎてと思っていらっしゃるみなさん、デジタルノイズの3D講座はまさにそんな方のために内容をご用意しています。
みなさんにとっても3Dは以外に楽しいかも知れませんよ。
一度講座にいらしてみませんか。
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第2部は「ComicStudio トーンワークのいろいろ編」でした。
ComicStudioは、ランダムな色合いのトーンを表現することが難しいとされていますが、工夫次第で図のようなトーンを表現することができます。
いろいろと変化のあるトーンワークを追及しました。
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また、効率化を図るためのトーンの貼り方についてさまざまなパターンを紹介しました。
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5月28日の内容は、
第1部「ComicStudio 小物/背景を描く~[ベクターレイヤー]の活用~でした。
焦点は、さまざまな小物、背景の描き方を見ていく中で目的に合った方法を発見すること、
[ベクターレイヤー]の利点と弱点を把握しつつ、使い回しに適したバンク画像データを作ること、です。
小物や背景画を描くにあたって、それぞれいくつかの違ったアプローチで仕上げる手順を解説しました。
缶ジュースの缶を仕上げる手順は[定規機能]を利用した方法と[曲線]ツールを使用した方法を解説しました。
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また、パースのある背景を描く方法として[消失点フィルタ]の応用的使い方と[パース定規]の使い方を解説しました。
合わせて手描きの背景画をスキャンしてデータ化する方法も解説しました。
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第2部 「LightWave3D モデリング超入門編-2」でした。
4月の続きの内容です。
簡単なモデリングの仕方を理解したところで携帯電話に挑戦です。
携帯電話を題材として選んだ理由は、マンガの中で描く機会が多いからです。
また、携帯電話をしっかり造りこむことができれば多くのものは造ることができるようになります。
パソコンとか机とか楽器とか…。
なんだかちょっとした3Dアーティストの気分になります。
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また、今回は講座で初めて滑らかなカーブラインを創る方法を解説しました。
LightWave Ver.9から搭載された画期的な新機能「キャットマル」です。
ComicStudioの素材もそうですが、3Dのモデルは円形でもカクカクとした輪郭のものが多く、実際にはレタッチしなければ使えない状態です。
そいうった悩みを解決するモデリングの手法です。
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「先月習った方法で柱を作ったら、中世ヨーロッパ的なすてきにデコラティブな柱になってしまいました。」
とおっしゃっていた方も、今回習ったこの方法で普通の柱ができると喜んでいらっしゃいました。